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2016/10/05

NII 国立情報学研究所の山岸順一准教授と、少量の人間の音声サンプルから音声クローンを生成する共同研究を開始

本人の人格を表す要素 音声のクローン化 産学連携の研究開発が進む

パーソナル人工知能(P.A.I.)『al+(オルツ)』を開発する株式会社オルツ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:米倉 千貴)は、国立情報学研究所(以下、NII)の山岸順一准教授と、音声クローン生成についての共同研究を開始いたしました。

オルツはパーソナル人工知能開発において、思考やコミュニケーション機能と同様に人間の外観についても必要不可欠な研究対象と考えています。人間の声はその持ち主のアイデンティティを確立させる大変重要な要素です。

山岸氏の研究する音声合成技術は、膨大な人の声のサンプル収集で導かれた平均値からの差分を測定することで、人の声の持つ固有の音声の特徴を再現します。

従来の合成音声生成では話者固有の音声の特徴をコンピュータに学習させるために膨大な音声の収録をする必要がありましたが、山岸氏の技術を応用することで少量の音声収録で高精度の音声クローン生成が可能となります。

この度の共同研究では、オルツが開発を進めるパーソナル人工知能と、山岸氏の研究する音声クローン技術を統合し、自動的に高度なクローンアバターの生成がなされるシステムの研究・開発を行ってまいります。また、同音響モデルを多数の利用者に同時に適用し、大量の音声クローンを短期間で生成するシステムを構築します。

 

山岸順一氏について

 

大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所
コンテンツ科学研究系 准教授
学位:博士(工学)
専門分野:音声情報処理/音声合成/音声インタラクション

2006年東京工業大学大学院博士課程修了。2006年~2007年英国エジンバラ大学客員研究員。2007年~2013年英国エジンバラ大学Research Fellow。現在、国立情報学研究所コンテンツ科学研究系准教授。英国エジンバラ大学音声技術研究所Senior Research Fellow兼務。

音声情報処理の研究に従事。日本発の音声合成方式である統計的音声合成をコンペティション、欧州連合の学術プロジェクト等を通し、世界へ波及させることに尽力。また音声合成の福祉応用技術であるVoiceBankプロジェクトを英国・日本で展開し、音声の障碍者の生活の質を向上させるための基盤技術の研究・開発も行う。2010年日本音響学会板倉記念研究賞、2014年文部科学大臣表彰若手科学者賞受賞。