P.A.I.®️(パーソナル人工知能)をはじめ、AIクローン技術でつくり出すパーソナルAIの開発および実用化を行う株式会社オルツ(本社:東京都港区、代表取締役:米倉 千貴、以下、オルツ)は、大規模言語処理モデル「LHTM-2」を開発いたしました。加えて、個人のライフログを利用して「LHTM-2」を個性化させ、個人の思考を再現させることに成功しました。

 当社は2021年9月に、初期バージョンである「LHTM」(Large-scale Heuristic Thinking Model)※1を発表後も研究開発を続け、今回の「LHTM-2」の開発に至りました。「LHTM-2」は、OpenAIの提供する大規模な言語処理モデル(言語モデル)であるGPT-3等と同水準のパラメータ数で構成されており、機械翻訳や自動要約、テキスト生成、対話など、様々な用途に利用することができます。

 より具体的には、当社の展開する「AI GIJIROKU」や「AIコールセンター」に、「LHTM-2」を導入することにより、より精度の高い議事録の作成や、より自然でパーソナライズされた対話が実現可能になります。

 また、当社は、この「LHTM-2」に個人のライフログを入力することによって、個人の思考を再現する形で対話を行う実験を実施し、実際に当該個人に非常に類似した言語活動を行うモデルを開発することに成功いたしました。これによって、従来の大規模言語モデルに指摘されることの多かった以下の2点について改善することができました。

【従来課題①:学習される前のことに関する知識をモデルが持たないという点】

 ①に対する「LHTM-2」でのソリューション:「LHTM-2」ではリアルタイムに個人のライフログの入力を行うことによって、モデルが逐次進化し、日々の社会の変化に対応することが可能となりました。「LHTM-2」は、リアルタイムな学習を前提とした設計となっています。

【従来課題②:モデルが事実とは異なる記述を出力するという点】

 ②に対する「LHTM-2」でのソリューション:当社のパーソナライズ技術に基づき、出力の事実性を重視するようモデルにカスタマイズを施すことによって、モデルが事実に基づく出力を行うことが可能となりました。「LHTM-2」は、事実性に敏感なモデルとなっています。

▲オルツ代表 米倉クローンのデモ動画
https://youtu.be/H-gigZBiRU8

 これらの成果に基づき、当社は個人のAIクローン化の社会実装を本格化いたします。これによって、卓越した能力を持つ方々のスキルが、時間や空間といった制約に縛られることなく活かされる社会、また、当社がミッションに掲げる「人類の労役からの解放」の実現を目指します。

 このAIクローンの社会実装は、教育や医療、金融、小売、情報サービス、通信など、社会の幅広い産業への貢献に資するものと確信しております。

 当社「LHTM-2」の幅広い可能性にご関心をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

※1:https://alt.ai/news/news-1454/

■株式会社オルツについて

2014年11月に設立されたオルツは、P.A.I.®️(パーソナル人工知能)、AIクローンをつくり出すことによって「人の非生産的労働からの解放を目指す」ベンチャー企業です。また、AIの対話エンジンの開発から生まれた音声認識テクノロジーを活用した「AI GIJIROKU」などのSaaSプロダクトを開発・提供しています。2022年6月にシリーズDラウンドで35億円の資金調達を実施し、累計調達額は62億円に及びます。

https://alt.ai/

<報道関係者からのお問い合わせ先>
株式会社オルツ 広報 西澤
TEL:03-6455-4677 e-mail:press@alt.ai

<アライアンスに関するお問い合わせ先>
株式会社オルツ 新規事業開発部 飯塚
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