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2018/07/31

VUI時代の音声認証「altGo認証システム」提供開始

 

株式会社オルツは、3つの単語の組合せで生成されるパスコードを使った音声認証システム「altGo認証システム(オルツ・ゴー認証システム)*」 を開発し、提供を開始いたしました。(*特許出願中)

スマートスピーカーの急速な普及の中で、音声で実行できるサービスは今後、大幅に増えて行きます。現在日本では、スマートスピーカーは主に家の中で使われていますが、今後は、車内、オフィス、店舗、各種案内窓口など、様々な場所での活用が見込まれています。このように音声デバイスの種類や用途が広がる中で、大きな問題になってくるのは、個人認証の機能です。

現在、音声認証システムの多くは4桁の数字を読み上げるものですが、人が暗記できる数字のパスコードには限りがあります。また、公共の場所でパスコードを声に出すことはセキュリティ上問題があります。今後、音声アプリケーションが数千数万に増加し、生活のさまざまなシーンに音声デバイスが配置されるようになると、デバイスに不特定多数のユーザーのログインを可能にする機能が必要になります。

これらの課題をすべてクリアするのは、「覚えやすいパスコードを必要に応じていつでも新たに生成する」仕組みで、altGo認証システムはこれを、小学校6年間で学ぶレベルの簡単な単語3つの組合せで実現しました。

例えば、「おはよう ひまわり カレーライス」というパスコードは瞬時に記憶できます。予め専用アプリをダウンロードしたスマートフォンには、ユーザーが必要なときにいつでも、新しいパスコードが表示されますので、パスコードの使い捨てが可能で、ユーザーが設定した有効期限を過ぎたら自動的に消去する機能も備えています。ユーザーがこの認証システムを使ってスマートスピーカーのアプリにログインするとaltGo認証サーバに照会がかかる仕組みで、不特定多数が共有する音声デバイスにログインする場合には、スマートフォンを使った二段階認証プロセスを実行し、「なりすまし」を防止します。

altGo認証システムの特徴は3つです。

1. パスコードを人に聞かれてもセキュリティ上の問題がない(聞かれた時にはすでにパスコードが変化している)
2. 瞬時に記憶できるパスコード
3. 利用シーンに合わせてセキュリティ強度の調整が可能(スマートフォンを使った二段階認証)

小学校6年間に習得する日本語の単語は約2万語あります。重複順列組合せで三単語のパスコードを生成すると4兆通りの組み合わせが可能で、これは、1億人が毎日新しいパスコードを使ったとしても100年間もつ数です。つまり、パスコードはほぼ無限に消費することが可能です。

altGo認証システムは、当社が提供する「altGoプラットフォーム(スマートスピーカー・アプリケーション開発プラットフォーム)」の機能の一部として、2018年7月より提供を開始しました。

副社長 米倉 豪志が「altGo認証システム」を発表(2018.7.12 開催 「オルツP.A.I. カンファレンス ~OPERA~」にて