オルツは、個人のデータをセキュアかつ永遠に保存する、分散型個人データストレージ・プラットフォーム「al+ stack(オルツ・スタック)」を発表しました。
al+ stackは、個人データの主体はその本人であるという見地に立って設計した、分散型個人データ・プラットフォームで、個人にまつわるテキストや画像などのさまざまなデータを、暗号化技術およびブロックチェーン技術により、機密性と改竄不可能な状態を確保しています。
al+ stackは、ストレージ領域(パブリックな共有分散データベースストレージ)と当社が提供するデータ収集の仕組み、スタック・データ・コレクター、また今後、追加予定の「stack」デバイスの3つの要素で構成されます。当プラットフォームの利用者は、個人、企業の両方を想定しています。
個人は、alt stackを使用することで、データの所有権を自分自身に取り戻し、明示的に自分のデータの所有権を持ち、データの使われ方を完全に掌握することができるようになります。そして利用する企業のサービス毎に、データ使用許諾の可否を判断することが可能になります。また、「stack」デバイスの利用により、自分のデータを持ち運びたいという、データ・ポータビリティのニーズにも対応します。
企業は、これまでは自社のビジネス活動を通じて収集したデータだけが活用可能なリソースでしたが、今後、ユーザー自身がデータ使用の許諾を与えられるようになれば、ユーザーが他のサービスで蓄積したアクティビティやコンテンツも、自社のビジネスに活用できる可能性があります。
当社は、al+ stackに保管された情報を抽出するためのブラウザおよび、インターフェースを持ったデバイスとして、現状はスマートスピーカーやスマートフォンを想定しています。今後は自らその他のブラウザを追加・開発するだけでなく、企業との協業も視野に入れつつ、オルツ・ブラウザのエコシステム拡充を目指してまいります。